現存天守閣 宇和島城
江戸時代からは伊達氏が治めており、この山城で政務を行ったそうだ。
行ってみたがなかなか山登りである、毎日毎日ここを登って登城した武士はほんと大変だなと思う。
この宇和島というところは闘牛場がある。
ここは昔から闘牛が盛んで、ばくろう(馬喰)という牛の売買人が農家を回って牛を買い付けては闘牛主に牛を売っていたという文化のある場所。
農家はどんな駄目な牛でもきちんと育て上げる、その農家を良い牛を買っては駄目な牛を売りつけ育てさせ、しばらくしてまた同じことを繰り返す、という話も残っている。
この手の話は明治や昭和初期あたりまでに民俗学が隆盛だった時代に、伝説にフォーカスするだけでなく失われつつある地域の風習風俗に視点を置いた学者が沢山収集してくれたから残っている話である。
というわけで宮本常一氏の本は実に面白いのでオススメ。
