【ロケセット】道をゆく 桜田門外の変【破壊済み】
もう、この日から十年の歳月が経ったか、時間の流れというものは過ぎてしまえば早いもの。
調べてみたところ、もうすでにこの世に存在しない模様。
なので、これはこれで貴重な写真ではあるんだが、この日は更に珍しく、大雪が降った日の写真。
桜田門外の変の当日は雪だったため、ここは雪をもした寒水石(大理石)を粉にしたものを敷き詰めている。
雪が降っていなくとも地面は白いのであるが、夏場に来ると
ここだけが雪が降ったかのようになっているので違和感しか無いのだが、こうやって雪の日に来るとなんの違和感も感じない。
撮影の大道具/小道具の人って凄いね、こんな違和感を感じないレベルで作り込むんだからすげぇ。
そりゃ、映画の撮影で一本とるのに莫大な金額かかるよなぁ。
が、この「桜田門外の変」を見てみると印象が変わる。
原作の吉村昭氏はその個人にフォーカスし、なるべく史実に沿った小説を書く人である。
何冊か小説を読んでいるが、高熱隧道や水戸天狗党など事実や証人から話を聞いて組み立てているので実に勉強になる。
私の地質の話もこの人の小説から観点を得ている部分もある。
井伊直弼が幕藩体制にこだわったのは、時代遅れとかそういう話ではなく、そもそも中国におけるアヘン戦争の仕組みを懸念しており、諸外国の傀儡になるわけにはいかないということで日本人のみで近代化をさせないと行けないと考えていた。
一方で倒幕(この当時はまだ倒幕という考えもなかったのではと思う)側は今の幕府を打倒し行政ごと一新しなければならないと、この後変わっていく。
幕府側が従来の怠惰で汚職まみれな悪というイメージは実際は無いんだなという話。
ただでさえ、印象で物事を語ってしまう現代において
最も私も今印象ばかりで喋ってはいるが
近代における事実や史実というものが誤報に近い状態で
現代に伝わっているんだから司馬史観などと行ったもので
歴史が記憶されていくのもなんだかな。と思う。
史実とファンタジーは別物ですよねぃ。
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【ロケセット】道をゆく 桜田門外の変【破壊済み】
https://youtu.be/xl8vYphgx9I