【読書感想】あなたがここに転生した理由
「あなたがここに転生した理由」
を読んで
坂東忠信 (著) 形式: Kindle版
ASIN : B08DRKRJCD
出版社 : 青林堂 (2020/6/23)
発売日 : 2020/6/23
本書は元警察官である、保守系論者として論壇で活躍されている坂東氏の本。
坂東氏が警察官時代に出会った死から、あの世というものにアプローチを掛けた本である。
宗教観にとらわれない独特な世界観を構築しており、ストンと腑に落ちる解釈で繰り広げられる話はグイグイと引き込まれ、すぐに読み終わってしまった。
作者もこの認識が正しいとは断言しておらず、「あくまでそう感じる」という認識で話を進めていってくれており、一般的なスピリチュアルとは全然別の生死観で話が展開されていく。
あの世というものは、どの話(現代、過去、宗教問わず)も人間の想像できるものでしか表現されていない世界であるという指摘は納得。
これは本を読んだあとの私の感想であるが、天国と地獄があるとして
地獄というものは様々なレパートリーにあふれているのに対し
天国の表現の少なさはこの「想像できない」に準拠しているんだな、と納得。
人の魂が転生を繰り返すのも、色々と味わい、情報のアップデートを行っているのであると考えれば、これも納得がいく。
家康の魂は転生して、現代のテクノロジーに触れない限りパソコンは理解出来ない。
鉄の板を叩いて何してるんだ?と思われるのも当然。
そう考えると転生を繰り返すことで、新たな技術に触れ魂の成長を行っていくというのもすんなりと理解できる。
死後、現在の持ちうる知識、経験をもとにあの世がスタートするのであれば
生前に様々なことにチャレンジし、酸いも甘いも味わって全力を尽くしておいたほうが死んでからは後悔できないので悔いも残らんな、とも思う。
こういう形で生きるのに少し楽になるアプローチにもなるんだと、新たな発見にもなりました。
ほんと、人と人を比較しても仕方ないというのはそのとおりですね。
いや、素晴らしい一冊でした。
ありがとうございます。