【一枚岩日本一】悪城の壁と称名滝【なせばなる】
・Youtube 水無月の日本探訪記
【一枚岩日本一】悪城の壁と称名滝【なせばなる】
https://youtu.be/bRq1yJ4dsyE
今日お伝えしますのは、富山県は立山にある悪城の壁と言われる大絶壁と称名滝。
称名滝は落差日本一のレベルを誇り、日本一流域に対しての高低差が激しい常願寺川に流れ込んでゆく。
立山よりさらに奥の一般車で行けるほぼ限界。
ちなみに冬場は道が閉鎖されているので徒歩でしか行くことが出来ないらしい。
この立山までのルートは
があったり実に素晴らしい。
この岩峅寺、芦峅寺は日本でも廃仏毀釈を免れた珍しい神社です。
特に芦峅寺の静謐さは清浄さを通り越して神域の恐怖を感じるレベルで空気が張り詰めているのでオススメです。
あ、もしかしたらそういうのに私が敏感すぎるだけかもしれません。
更に地質的な観点で見ていくと
大陸を構成するレベルで古い160万年から210万年前の地層の上に
立山からだと思われる火山噴出物が層をなしている立地。
この悪城の壁が500mの高さを誇り、2kmに渡って露頭しているのですが
広義では、立山の町から続くこの山塊自体そのものが悪城の壁ということでもある。
そして、ここを10万年かけて称名滝が毎年10Cmほど削り続け今の位置に到達しているという作られた歴史を見てみると唯の崖も一朝一夕では出来上がらない感動を覚えることができる。
車で走っているとこのような感じで、川を渡った対岸に断崖の壁が続いていく。
走っていると、先の岩肌に違和感を覚える。
近くまで来るとこのような岩肌をスプーンでくり抜いたような崖が出てくる。
車で走っていると異様な光景にしか見えない。
巨人がかじったと言われたら信じるレベル。
称名滝への道中、悪城の壁展望台があるのでここからじっくり見れます。
あのスプーンでえぐったような地形は氷河が削っていった地質とのこと。
ここらへんの人のガッツさを感じる。
あのスプーンでえぐったとことまでフリースタイルでよじ登らないと大人認定されないなんて。
そうなんです、ここは一枚岩として日本一の大きさを誇るんですね。
高さ500m、2キロに渡る大岩盤なのです。
改めて、ここの上に登るって正気の沙汰じゃないと思うんだよな。
春先って雪がぬかるみ始めるから雪崩まくると思うし。。。
こういうところで昔の人の凄まじさというか現代人が無くした謎の情熱を感じる。
戦国時代に富山の領主だった佐々成政も厳冬期の立山を越えて三河の徳川家康にあって
しかも帰りも立山を通って帰るという、
日本の登山史史上初の快挙を成し遂げている。
明治期に剣岳を登頂しようとして日本帝国陸軍測量部が参考にしたサラサラ越え
彼らが飛騨の狩人に
「冬の立山越えれるとおもう?」
と聞いたら
「馬鹿言っちゃいけねぇ、無理に決まってんだろ」
と言われた行為である。
興奮のあまりちょっと記憶が混濁してるかもしれない。
富山は恐ろしい土地である。
というか、佐々成政もそろそろ登山の神として祀ってもいいんじゃないか、って思ってる。
サラサラ越えは実は無かったなんて夢を壊すことは言わないでください…
一方、ここから奥に見えるのは称名滝。
ホントは近くまで行きたかったんですが、曇っていたので展望もよく無さそうだったのでここで折り返し。
晴れてれば行ったけど、どちらかというと立山からのケーブルカーからの眺めのほうがきれいにみれますのでおすすめです。
Googleでも検索を拒否されるルートになるとは思わなかった。
冬季閉鎖されているからであろうか?
距離としては立山駅から5キロなので、冬場の大雪のなか何時間かかるかはわからないが行っていけないこともない。
でも、行かないほうがいいですよね。
ふつーに死ねると思いますし。
<立山から悪城の壁展望台までのアクセス 公共交通>
立山駅から称名滝探勝バスにのり途中のどこかで降りれるらしいが
どう考えてもバスの中から見るだけで十分楽しめます。
称名滝とセットでお楽しみくださいまし。
・Youtube 水無月の日本探訪記
【一枚岩日本一】悪城の壁と称名滝【なせばなる】
https://youtu.be/bRq1yJ4dsyE