【出羽一之宮】鳥海山大物忌神社【複数あり】
・Youtube 水無月の日本探訪記
【出羽一之宮】鳥海山大物忌神社【複数あり】
https://youtu.be/2k4pOjFu96o
2009年に行った山形の出羽一之宮である鳥海山大物忌神社。
東北はあまり行ったことなかったので山形に行ってみようと思い、酒田と出羽一之宮に行ったときの写真。
場所はというと、山形県は酒田の真北にある出羽三山の「鳥海山」をご神体とする出羽の一之宮です。
最近では、古代戦士ハニワットの舞台にもなっています。
ちなみに第一巻から書い続けているので打ち切り回避になったのはじつに嬉しいです。
あいにくの雨であるが、旅先で雨に降られるは実に珍しい。
その後、酒田に行ったときには止むのではあるが、雨の神社のなかの参拝というのもなかなか乙なもの。
鳥海山山頂の本宮に対し、吹浦、蕨岡に2社ある。
こちらは吹浦口の大物忌神社である。
明治の廃仏毀釈にて先に吹浦のほうが仏教の切り離しを行い、神社となった。
そこで政府は吹浦側に一之宮を名乗る許可を与えた。
<ここからは蕨岡>
江戸時代から何度も一之宮争いはあったものの、決着がつかないまま今にいたり
今回は吹浦に出し抜かれたのは蕨岡。
何度も政府に掛け合うものの許可が降りない。
山頂の権現堂と本殿とし、蕨岡、吹浦を町の宮ということにし、一年ごとに本殿の管理を交代ですることにした。
これにて一件落着となった。
その御蔭でこうやって後世に残ってくれたおかげで観光できるんだらナイスジャッジですよね。
さてさて、歴史はひとまず終わりにして次に主祭神について。
主祭神が大物忌神(おおものいみのかみ)という書物には出てこない神が祀られており
この鳥海山そのものが御神体であり、信仰の対象となっている
日本の山岳信仰そのものが体現されていることがおもしろい。
どこの山も何かしら聞いたことある神様を祀っているが
この鳥海山大物忌神社は土着の神様をそのまま信仰の対象にしているのが実にいい、中央の勢力に負けない力がここにはあるのではなかろうか。
吹浦口之宮で祀られている月読尊もまた珍しい。
天照大神と月読尊、素戔嗚命は3兄弟であるが、この月読尊は登場してからすぐ出てこなくなるため逸話も少なく、祀っている神社も少ないのである。
という、なんだか影の感じる神社ではあるが、一般的な平野部の陽である神道や仏教に対し、山岳信仰というものは陰でありより清浄性のあるものという認識なので、陰=悪いということは無く
影は影で陰は陰で必要な役割があるのではないかという認識。
バランスって大事よね。
という、今見てもなかなか静謐さと陰のエネルギーを感じる素晴らしい神社であった。
雨が似合う神社ですな。
<酒田から大物忌神社 蕨岡口ノ宮までのアクセス 徒歩>
酒田駅から15キロ、夏場ならまだイケるが冬場はね。。。
<大物忌神社 蕨岡口ノ宮から大物忌神社 吹浦口ノ宮までのアクセス 徒歩>
蕨岡から吹浦まで11キロ
これもなかなか。
おとなしく車で行きましょう。
・Youtube 水無月の日本探訪記
【出羽一之宮】鳥海山大物忌神社【複数あり】
https://youtu.be/2k4pOjFu96o