【約3万年前の樹木】出来島最終氷期埋没林【姶良Tn層】
・Youtube 水無月の日本探訪記
【約3万年前の樹木】出来島最終氷期埋没林【姶良Tn層】
本日ご紹介するのは青森県の日本海側にある「出来島最終氷期埋没林」です。
場所は、青森県の北西部。
五所川原駅からも更に北、竜飛岬へ向かう道の途中です。
約 28,000 年前に活発な気候変動で埋もれてしまった樹木が
未だに炭化せず、化石化もせずに露頭している場所。
日本を旅行しているとちょいちょい見かけるが、全くと言っていいほど人の興味を引かない。
富山県魚津にも埋没林の博物館があるが、こちらは発掘し
水中に沈めたものが観察できる。
博物館中にただよう樹木の香りが素晴らしいので、もしいった方は人生寄り道したと思って本当に寄り道してみるといい。
世の中にはこんなもの見たくなるような奇特なやつもいるんだなぁと思っていただけると思う。
このはみ出してる木が2万8000年前の樹木であり、この白いラインが心の琴線に触れたもの。
さて、この「出来島最終氷期埋没林」で何が感動したかというと
話だけには聞いている姶良丹沢火山灰の層である、いわゆるAT層が見れる場所なのである。
あの錦江湾を作り出し、日本中に灰を降らせたという日本国土を作成するにあたり重要な火山イベントである。
よく、博物館にいくと成り立ちから縄文時代を経て近代に向けていくけど、その一番取っ掛かりにあるお話。
そこにだいたい「AT」とか「姶良Tn」とか書いてあるんだが、そのこと。
北海道以外は掘り下げるとこの地層が必ず出てくるので
遠く見えるは北海道の大地。
南を見るとそこには白神山地。
日本では基準層となっているのである。
数万年前の歴史イベントを目の前にし、積み上げた年月の長さをここで実感できる良い歴史スポットですよ。
こういうのの繰り返しで人には理解できない世界観が俺の中に出来上がっていくんだなぁ、と実感。
なお、現在この埋没林は風化と波の影響で無くなってしまっているそうです…
現状を見に行ってないのでわからいのですが、いずれ再確認しに行きます。
<鳴沢駅から出来島までのアクセス 徒歩>
約10帰路の道のり、冬季は死にます
<五所川原駅から出来島までのアクセス 公共交通>
五所川原駅発出来島行で支所前まで1160円
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【約3万年前の樹木】出来島最終氷期埋没林【姶良Tn層】