錦帯橋の思い出
正確には錦帯橋では無いのだが、数年前に山口県の錦帯橋に行ったときのお話。
錦帯橋はついでで、メインは吉川資料館である。
ここにたまたまなのか、毛利元就が子供に当てた「三子教訓状」を
見るために立ち寄った。
「三子教訓状」とは、三本の矢の逸話のもとになった話
噂によると、毛利元就のボヤキが沢山書かれているということで是非とも見たかったのである。
実際に見てみると、たしかにボヤキである。
「今まで散々俺は悪いことしたから、お前たち(吉川、小早川)はすっげー肩身狭い
けど許してね。」
的な事が書かれてたりする。
ああ、毛利元就も人間なんだな、と思えた一瞬である。
雨上がりの錦帯橋はそれほど人も無く落ち着いて見ることができたのであるが
当時、それほど橋に興味なかったので、土手沿いにある
ちょっとした飲み屋的な店で昼食を取ることに。
そこでのお話なのであるが、趣味でやっているような感じのお店。
写真撮っときゃよかったんだけどね、メキシコな感じの内装のお店だった
のだが、食事が出てくる間に店の人と何のことはない話をしていたら
突然、この場所から立ち退かなかければならない、といった混みいった話に。
なんでも、国から土地を借りてここで商売しているのだが
ある日突然、不法占拠しているということで立ち退きを要求されているのだと
旅行者としては何もできない、話を聞いてあげることしかできない。
国が出ていけというのであれば抵抗することはできないんだろう
今ではどうなっているかは知らないが、こういう旅先での人との出会いもあるんだな。
という、素朴な旅での人との思い出でした。