【地下神殿】首都圏外郭放水路【現代の治水】
・Youtube 水無月の日本探訪記
【地下神殿】首都圏外郭放水路【現代の治水】
https://youtu.be/AE-4tSwXsBk
今日ご紹介するのは埼玉県にある「首都圏外郭放水路」です
再開一回目です、みなさん復帰しました
今後とも宜しくお願い致します
場所は埼玉県でも南部の茨城と埼玉の県境周辺です。
先日ご紹介した岩槻城の最寄りですね
そもそもこの首都圏外郭放水路の目的なのですが、この埼玉でもこの地域は
低地となっており、かつて利根川の本流であったところ
かつては東京湾に流れ込んでいたもの。
徳川家康が江戸を開府した際に、治水として瀬替え(流域変更)を行って流域を変えたものです。
あの当時にこの規模の瀬替えを行ったのだから凄いですよね。
言い方を変えると、この徳川家康が始めた「暮らしを水害から守る」が
未だ継続され、進化の最先端を見ることができるというお話でもあるんです。
首都圏外郭放水路は「江戸川」「中川」「古利根川」に接続されており
台風やゲリラ豪雨により増水しそうになったら作動させ
余計な水を地下施設に送り込み、江戸川の水量が安定してきたら
再放水するという施設です。
雨が降り出してから約8時間後に作動させるとのこと。
この施設ができてからこの流域での増水は無くなったとのこと。
今ではこの手の施設は共同溝(違うかも)や荒川沿いにもできており
意外と調べてみると見つけられます。
これがメカニズム。
保存できる水量は、サンシャイン60と同じ体積、そういわれてもピンとこないけど。
排水のポンプを動かしているのはジャンボジェット機のエンジンと同じ
これだけの水を排水できるエンジン4つでやっと空を飛べると考えると
空を飛ぶというのは相当な力技なんだなぁと思う。
首都圏外郭放水路の模型
ここが操作室。
かつてウルトラマンでも使われていたそうな。
使いたくなる気持ちもよく分かる。
深刻な顔して「今だ!」とかいってたら様になるもんな。
絵を見てみると確かにここは浸水しやすいんだろうな、と思えるお土地柄なのがわかる。
三郷にある、地上タイプの排水機場。
中川と江戸川を結ぶ水路で、お互いの水量をみて川の水位を調整する施設です。
八潮排水機場の説明。
こちらはより西側にある綾瀬川と中川の水量を調整する施設です。
松戸排水機場の説明。
こちらは坂川と江戸川の水量を調整する施設。
その他の排水施設。
こうやって見ると江戸川って大量の水を吐き出す先になっているんですな。
いよいよ中へ。
こんな感じの階段を下って行きます、エレベータなんてものはありませんので
見学の際は注意してください、そこそこ疲れます。
ポンプが動く際、ここで眺めることはできないので観光客向けの案内ですな。
ここがいわゆる地下神殿と言われている所。
柱の本数は59本。
これだけの本数がなければ、入水時の浮力で建物が浮き上がってしまうそうだ。
これで思い出すのは東京駅。
東京駅も毎日ポンプで地下水を吐き出しているのだが、止めると駅が浮き上がるくらいに地下水が湧いてきているそうですよ。
昔海だったしそういうもんなんでしょうね、あそこは。
水が上がってくる場所。
ここに水が溜まっている瞬間とかたまりつつある光景を見てみたい。
通常の道が使えなくなっても他のルートがきちんとあるんですな。
こうやって見ると普段の水位がどこまでなのかよくわかりますな。
微妙に水が残っているところが現役施設ということがよくわかってナイス。
掘っていく時に使ったシールドマシン。
時計になっているのもナイス。
シールドマシン時計の説明。
排水施設の吐出口
その上にあるポンプ
近くでみるとこんな感じ
排水機場側のポンプです
最寄り駅からは徒歩30分程度、散歩するにはちょうどいいですね。
大宮駅から約1時間程度、ただこの道はすっごく混むのでもっと余裕をみてくださいまし。
上ページ下部の「龍Q館(りゅうきゅうかん)」参照のこと。
曜日によって本数と時間が変わるようです。
・ちなみに他の手段はこちら
・Youtube 水無月の日本探訪記
【地下神殿】首都圏外郭放水路【現代の治水】
https://youtu.be/AE-4tSwXsBk